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EP.1「日本酒って、結局なんなの?」

EP.1「日本酒って、結局なんなの?」

日本酒のすすめ·社会/文化

Shirai
Shirai

2/26·11:10·2回再生

説明

「辛い」「臭い」「二日酔いになる」──日本酒に対するよくある誤解をあかりが全部ぶつける第一話。 誠が一つひとつ丁寧に解きほぐしながら、日本酒の基本的な成り立ちと魅力を紹介する入門回。

登場人物

  • 田中 誠

    38歳のIT企業勤務男性。日本酒歴10年以上の自称「沼の住人」。知識と経験は豊富だが、熱くなるとマニアックな話に走ってしまう。口調は親しみやすく、ときどきテンションが上がりすぎる。

  • 佐々木 あかり

    28歳のフリーランスWebデザイナー。日本酒初心者で「日本酒=おじさんの飲み物」という先入観を持っていたが、誠に教わりながら少しずつ日本酒の魅力に気づいていく。素直でズバズバ質問するタイプ。

会話テキスト

  • 田中 誠

    こんにちは、「日本酒のすすめ」へようこそ。

  • 佐々木 あかり

    よろしくお願いします、佐々木あかりです。

  • 田中 誠

    このポッドキャストは、「日本酒ってなんか難しそう」って思ってる人に向けて、基礎知識から楽しみ方までゆるくお届けする番組です。お相手は日本酒歴10年以上、自称「沼の住人」の田中誠と

  • 佐々木 あかり

    そして、ビール一筋のわたし、佐々木あかりです。今日が記念すべき第一回ということで、よろしくお願いします。

  • 田中 誠

    よろしくお願いします。あかりさん、正直に言ってほしいんですけど、日本酒ってどういうイメージですか?

  • 佐々木 あかり

    正直に言っていいなら、「おじさんの飲み物」って感じです。居酒屋のメニューで見かけても、完全にスルーしてました。

  • 田中 誠

    ですよね、まあそうなりますよね。

  • 佐々木 あかり

    しかも「辛い」「臭い」「翌日ヤバい」の三大恐怖があって、近づく理由がゼロだったんですよ。

  • 田中 誠

    三大恐怖、いい表現ですね。でも今日はその三つ、全部いったん疑ってみましょうというのが今回のテーマです。

  • 佐々木 あかり

    全部疑う、なかなか強気ですね。

  • 田中 誠

    10年この沼にいるんで、言わせてください。

  • 佐々木 あかり

    沼の住人、たのもしい。じゃあお願いします。

  • 田中 誠

    まず一番多い誤解から行きましょう。「日本酒って二日酔いしやすい」っていうやつ。

  • 佐々木 あかり

    これ、わたし完全に信じてたんですよ。友達にも「日本酒は体に合わない人がいる」って言われて、そういうもんだと思ってました。

  • 田中 誠

    その「体に合わない」って感覚、どこから来てると思います?

  • 佐々木 あかり

    なんか日本酒独特の成分があって、それが悪さするのかなって。ワインで頭が痛くなる人がいるじゃないですか、ああいう感じで。

  • 田中 誠

    実はそれ、ちょっと違うんですよ。二日酔いの原因って主にアルコール量と脱水、あとアセトアルデヒドっていう代謝物の影響で、日本酒だけが特別に悪いわけじゃないです。

  • 佐々木 あかり

    じゃあ、日本酒が特別ヤバいわけじゃない?

  • 田中 誠

    そう。ただ問題があって。ビールのアルコールって大体4〜8%くらいですよね。

  • 佐々木 あかり

    そうですね、缶ビールはだいたいそのくらい。

  • 田中 誠

    日本酒は一般的に15〜16%前後あるんですよ。

  • 佐々木 あかり

    倍くらいありますね。

  • 田中 誠

    そう。居酒屋でビールと同じペースでおちょこをあおってると、気づかないうちにアルコールをかなり摂ってることになる。

  • 佐々木 あかり

    それは確かにやりそう。グラスが小さいから「まだ全然飲んでない」気になるんですよね。打ち上げとか行くと、気づいたらできあがってた、みたいなことが。

  • 田中 誠

    まさにそれです。飲み口がいい日本酒だと、さらにそれが起きやすい。

  • 佐々木 あかり

    じゃあ日本酒が悪いんじゃなくて、飲み方が問題だったってこと?

  • 田中 誠

    そういうことです。だから最初にやってほしいのが、ラベルの度数を見る習慣をつけること。15パーセント前後か、原酒で18〜20パーセントあるかで、ペースの調整が全然変わってくるんですよ。

  • 佐々木 あかり

    原酒って何ですか?

  • 田中 誠

    水を足して度数を調整しないで、そのまま出荷するやつです。飲み口が濃くてうまいんですけど、度数も高めになりやすいんですよ。

  • 佐々木 あかり

    美味しいやつほど危ない、みたいな。

  • 田中 誠

    罠みたいですよね。あとシンプルなやつで、日本酒を飲む日は1杯ごとに水も1杯セットで頼む、これだけでかなり違います。

  • 佐々木 あかり

    チェイサーを必ず頼む、ですね。ビールのときはやらないですもんね、ビール自体が水分多いから。

  • 田中 誠

    そうなんですよ。ビールは水分量が多いから自然と補給できてるんですけど、日本酒はそうじゃないんです。

  • 佐々木 あかり

    度数を見て、水を一緒に頼む。それだけで「二日酔いしやすい酒」のイメージが変わるかもしれないですね。ちょっと信じてみます。

  • 田中 誠

    変わりますよ、本当に。よし、じゃあ今日の本題に行きましょう。「そもそも日本酒って何なの」っていうところです。

  • 佐々木 あかり

    これ、実はずっと気になってたんですよ。コンビニとかスーパーで「純米」「吟醸」「大吟醸」ってずらって並んでるじゃないですか。あれ、何が違うのかさっぱりわからなくて、結局ビールに手が伸びるっていう。

  • 田中 誠

    種類多いですよね。でもまず、そこに行く前に「日本酒ってそもそも何でできてるか」だけ押さえておきましょう。

  • 佐々木 あかり

    お米ですよね?

  • 田中 誠

    そう、米・米こうじ・水を発酵させてこしたもの。法律上はアルコール分22度未満のもの、っていう定義があって。

  • 佐々木 あかり

    こうじって何ですか?

  • 田中 誠

    米にカビを生やしたものです。

  • 佐々木 あかり

    カビって聞くと怖い。

  • 田中 誠

    言葉にするとちょっと引きますよね。でもこのカビが、米のデンプンを糖に変えてくれる大事な役割をしてるんです。糖がないと発酵できないので。

  • 佐々木 あかり

    ワインはブドウに最初から糖があるから、そのまま発酵できるってことですか? だから米はこうじが必要、みたいな。

  • 田中 誠

    おお、いい読みですね。まさにそうです。ビールも麦芽で同じようなことをやってて、日本酒はそれをこうじでやってる。

  • 佐々木 あかり

    じゃあ仕組みとしてはビールに近い感じ?

  • 田中 誠

    醸造酒という意味では同じカテゴリですね。原料を発酵させてアルコールを作るという点で、ビール・ワイン・日本酒は仲間なんです。

  • 佐々木 あかり

    へえ、ウイスキーとかは違うんですか?

  • 田中 誠

    ウイスキーは蒸留酒といって、発酵させたものをさらに蒸留して度数を上げたやつです。ちょっと別の話になるので、今日はとりあえず「日本酒はビールやワインと同じ仲間」くらいで。

  • 佐々木 あかり

    わかりました。言われてみるとシンプルですね。

  • 田中 誠

    で、ここで一個面白い話があって。「日本酒ってフルーツみたいな香りがするやつあるじゃないですか、あれって香料入ってるんですか?」って聞かれることがよくあって。

  • 佐々木 あかり

    あ、それわたしも思ってました。りんごとかバナナっぽい香りがするやつ、人工的すぎる気がして、逆に警戒してたくらい。

  • 田中 誠

    実はあれ、全部発酵で自然に出てくる香りなんですよ。

  • 佐々木 あかり

    本当なんですか?

  • 田中 誠

    カプロン酸エチルっていうのがりんご系の香り、酢酸イソアミルっていうのがバナナ系の香りで、どっちも酵母が発酵中に作るエステル類っていう成分なんです。

  • 佐々木 あかり

    酵母が作るって、じゃあ香料は入ってないんですか?

  • 田中 誠

    入ってないです。吟醸造りっていって、低温でゆっくり発酵させるつくり方をすると、この香りが出やすくなる。

  • 佐々木 あかり

    造り方で香りが変わるんですね。それはデザインの仕事に近い感じがします。素材は同じでも、工程が違うと全然別の仕上がりになるっていう。

  • 田中 誠

    あ、それすごくいい例えですね。まさにそういう感覚です。

  • 佐々木 あかり

    で、「臭い」って感じる人がいるのも、その方向性の違いで合わなかっただけってことですか?

  • 田中 誠

    そういうことです。日本酒の香りって、フルーティーなものからお米っぽいもの、燻したような感じのものまで幅が広くて、クセが強い系が合わなかっただけ、っていうことも多いんです。

  • 佐々木 あかり

    じゃあ「日本酒は臭い」って思ってた人が、吟醸系を飲んだら印象が全然変わる可能性がある?

  • 田中 誠

    十分ありますよ。フルーティーな香りが好きなら、吟醸系から入るのがおすすめです。

  • 佐々木 あかり

    店で「フルーティー系がいい」って言えばいいんですか?

  • 田中 誠

    それで通じます。「吟醸系で」って言ってもいいし、「フルーティーなやつで」でもわかってくれる店員さんが多いですよ。

  • 佐々木 あかり

    その一言だけでいいなら、ハードル全然下がりますね。ちょっと居酒屋で言ってみたくなってきました。

  • 田中 誠

    ぜひ言ってみてください。で、最後にもう一個だけ。「辛口・甘口」って言葉、ラベルで見たことありますよね。

  • 佐々木 あかり

    ありますあります。「辛口」って書いてあると、「わたし甘いもの好きだから違うかな」って思って選ばなかったりしてました。

  • 田中 誠

    それ、もったいない選択かもしれないです。日本酒の「辛口」って、必ずしも「辛い」わけじゃなくて、甘みが少なくてスッキリしてるっていうイメージに近いんです。

  • 佐々木 あかり

    じゃあ辛口でも辛くない?

  • 田中 誠

    辛くないです。スパイシーな辛さじゃなくて、甘さが控えめなだけ。

  • 佐々木 あかり

    「辛い日本酒は初心者には無理」って思ってたのは、完全に誤解だったわけですね。

  • 田中 誠

    そう。日本酒って、香りも甘みも幅が広くて「辛い一択」じゃないんですよ。

  • 佐々木 あかり

    でも、どこから選べばいいかわからないのは変わらない気もして。

  • 田中 誠

    だから最初は「フルーティーかスッキリか」の二択で選ぶのがおすすめです。それだけ決めれば、あとはお店の人に任せていい。

  • 佐々木 あかり

    シンプルでいいですね。

  • 田中 誠

    あと、家で飲む機会があれば、同じ銘柄を冷やして飲んで、次に常温で飲んで、ぬる燗で飲んで、っていうのを試してみると面白いですよ。

  • 佐々木 あかり

    同じお酒で温度を変えるんですか? なんか実験みたいで楽しそう。

  • 田中 誠

    香りも飲みやすさも結構変わるんですよ。「あ、ぬる燗のほうが好きかも」とか発見があったりして。

  • 佐々木 あかり

    それ、デザインのカラーパレットを選ぶのに似てます。同じ素材でも見せ方で印象が変わる、みたいな。感想をメモしておくと自分の好みが見えてくる感じも。

  • 田中 誠

    まさにそれです。日本酒って種類が多いから、記録しておくと「あのとき美味しかったやつ」を後から探しやすくなるんですよ。

  • 佐々木 あかり

    飲んだそばから忘れそうなので、メモは大事ですね。

  • 田中 誠

    飲みながらメモするのが、日本酒沼の入り口なんですけど。

  • 佐々木 あかり

    沼に引き込もうとしてる。

  • 田中 誠

    否定しません。

  • 佐々木 あかり

    今日話してみて、「難しい」って思ってたのがちょっと変わった気がします。度数を見て、水を一緒に頼んで、フルーティーかスッキリか一言言う。それだけでいいなら、次の居酒屋で試してみようかなって。

  • 田中 誠

    それで十分です。飲みたくなったら、もうそれで正解なんで。

  • 佐々木 あかり

    チャンネルの説明そのままですね。

  • 田中 誠

    一番大事なことなんで。

  • 佐々木 あかり

    リスナーの皆さんも、今日の話を聞いてどう感じましたか?「日本酒、ちょっと試してみようかな」と思った方、ぜひコメントで教えてください。

  • 田中 誠

    「こんな日本酒が気になる」「この疑問を解決してほしい」とかも大歓迎です。

  • 佐々木 あかり

    番組が気に入ったら、フォローと高評価もぜひお願いします。続けていく励みになります。

  • 田中 誠

    次回も日本酒の話、続けていきますよ。

  • 佐々木 あかり

    わたしも引き続き初心者代表として、ズバズバ質問していきます。ではまた次回。

  • 田中 誠

    ではまた。

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